障がい児が安心して学べる社会へ
健常児と障がい児が共に一つの教室で学ぶインクルーシブ教育。それは素晴らしい教育とは思いながらも、心のどこかで「現実的には無理があるのでは?」と思うことありませんか?しかし、スウェーデンの小学校の様子を聞き「なるほど、こういうことか」と思ったのです。
そもそもの考え方が違うのです。いわゆる普通クラスでの授業の様子が、まず日本のように整然と並んだ机と椅子はありません。一人、または好きな子2~3人でグループを作り気に入った席に座ったり、寝転がったりしながら、それぞれが自主的に勉強するスタイルなのです。ヘッドホンが手放せない子はヘッドホンをしたまま。揺れる椅子はADHDの子に人気のようです。日本のように「黙って静かに動かないで先生の言うことを聞きなさい」という雰囲気ではありません。ざわざわしてるというか、良い意味でガチャガチャしてるというか。そういう環境だから障がいを持った子がそこに居ても何の違和感もないのです。

でもそんな環境で本当に勉強できるの?と思うかもしれませんが、ご承知のように北欧の学習レベルは世界でもトップクラスです。受け身教育の日本と能動的に学習する北欧教育の差でしょうか。
もちろん北欧の教育が何もかも最高、と言うつもりはありません。現にフィンランドのHeidi Harju-Luukkainen(ハイディ ハルシュ ルカイネン)教授の研究調査(2021ー2024)ではその調査に参加したADHDの子どもを持つ家族の50%が、学校において「適切なサポートを受けていない」と回答したそうです。北欧に決して”天国”が有るわけではありませんが、それでも日本にはまだまだ学べるところは多いと思います。
参考:北欧の特別支援教育などを専門に研究されている高知大学の是永かな子先生の論文『北欧を中心としたインクルージョンおよびインクルーシブ教育の現状と課題』