学びの場を探す
障がいのある方が学ぶ場所には、さまざまな種類があります。
ここでは「どんな選択肢があるのか」をご紹介します。
1)中学卒業後の進路
⚪︎特別支援学校高等部
特別支援学校中学部を卒業された方の多くは高等部に進学されます。高等部は学びの場として大切な役割を担っていますが、制度上、一般的な高等学校とは異なるため、卒業しても「高等学校卒業資格」とはならない点にご注意ください。(就職の際に「高卒以上」が条件となる場合もあるため、必要に応じて進路指導や関係機関に相談することをおすすめします。)
⚪︎通信制高校
中学の支援学級を卒業した後の進路は、特別支援学校高等部だけではありません。通信制高校へ進学する方もおり、多くの学校では卒業すると高卒資格を得ることができます。ただ学校ごとに学び方や支援の体制が異なるため、事前に情報を確認して選ぶことが大切になります。
2)高校卒業後の進路
⚪︎福祉型専攻科
聞き慣れない用語だと思いますが「障害児の為の大学」みたいな存在です。障害児の高校卒業後の学びの場として、まだまだ数は少ないですが、全国に存在します。
ただ、各施設で微妙に名前が違うので「福祉型専攻科」で検索してもヒットしない場合もあるので、詳しくは「全国専攻科(特別ニーズ)教育研究会(https://zensenken.iinaa.net/)」のHP内のリンクにある全国の福祉型専攻科リストをご覧ください。40校ほどが掲載されています。
見晴台学園大学(愛知)
シャンティつくば(茨城)
みんなの大学校(東京)
ゆたかカレッジ(東京、千葉、神奈川、埼玉、静岡)
など
⚪︎自立訓練事業所
高校卒業後、自立訓練事業所(約2年)を経て、就労移行支援事業所(約2年)で様々なスキルを身につけ就職される方も多いです。事業所によっては特に自立訓練期間をカレッジと呼んで、より楽しく通えるよう工夫されているところもあります。自立訓練事業所は全国に多数あります。
※上記の福祉型専攻科も実は自立訓練期間と就労移行支援期間を合わせて、カレッジという枠組みで運営されています。
3)生涯教育
⚪︎訪問カレッジ
重い障害や病気のために施設に通うことが難しい方を対象に、学習支援員が自宅等に訪問します。「訪問カレッジ」で検索していただくと全国にさまざまなカレッジが検索されます。
など
⚪︎オープンカレッジ
大学が一般に開放する公開授業・講座がオープンカレッジですが、障がい者を対象としたオープンカレッジがあります。(個人的には、健常者・障がい者関係なく誰でも参加できるオープンカレッジがもっと増えると良いなあと思いますが)
神戸大学 学ぶ楽しみ発見プログラム(KUPI)
愛媛大学オープンカレッジ(愛媛大学訪問カレッジを利用している方対象)
⚪︎リカバリーカレッジ
これも聞き慣れない用語ですが、精神疾患や依存症などの経験を持つ人が、自身の回復(リカバリー)に向けて学び、成長するための教育機関です。そして特徴的なのがメンタルヘルスやリカバリーに興味のある方なら障害の有無や立場に関わらず誰でも参加できるというところです。「リカバリーカレッジ」で検索していただくと、全国のリカバリーカレッジが検索されます。
など
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▪️文科省の方針
文科省は、障がい者の学習機会を増やすことを推進しており、各都道府県の教育委員会や大学にもその旨通知を出しています。
文科省HP「障害者の生涯学習の推進について」
また、重度重複障害者の生涯学習については、文科省よりパンフレットが出ています。『だれでも参加できる生涯学習の機会を作りませんか?』
⚪︎詳しく知りたい方は下記からもどうぞ。お役所お決まりの長い長~い文章ですが・・・
平成31年(2019年)3月に「障害者の生涯学習の推進方策についてー誰もが、障害の有無にかかわらず共に学び、生きる共生社会を目指してー」と題して学校卒業後における障害者の学びの推進に関する有識者会議の報告を出しています。
そして令和元年(2019年)7月に障害者の生涯学習の推進方策について、全国の教育委員会や大学に通知を出しています。